
教育体制の強化
東北大学では、医学生が安全で確実に医行為を身につけられるよう、3つの柱で教育体制を強化していきます。
- AI技術を活用した実践的な医行為習得の促進では、クリニカル・スキルスラボのシミュレーターを使って注射や採血、外科手技などの練習を重ねることができます。 事前に動画教材で基礎を学び、経験豊富なコーディネーターの指導のもと、AI技術によるフィードバックを受けながら効率的に技術を習得していきます。
- 医行為認証制度の確立により、一定の技術水準に達した学生のみが実際の医療現場で実践できるようになります。 これにより、指導医は安心して学生に実践指導を任せることができ、教育の質と安全性が向上していきます。
- 学外医療機関での医行為実践では、これまで診療科ごとにばらつきがあった指導内容を、コーディネーターが一括管理することで統一化し、 地域のどの病院で実習を受けても同じレベルの教育が受けられる体制を整備していきます。
これらの取り組みにより、臨床現場でよく行われる注射などの医行為について、5年間で学生の実践率を100%に引き上げていきます。