現在、我が国では社会構造の変化に伴う医療ニーズの変化に対応するために、新たな医療を創出する人材が求められています。 そのためには、人材を育成する研究基盤や環境を整える必要があります。 本事業では「データサイエンスを活用した新たな医療を創出する医療人材育成拠点」として、データ駆動型PDCAサイクルを介して、 データサイエンスを活用した新たな医療を創出する高度医療人材を養成・輩出してまいります。
具体的には、東北大学病院の保有する90万人以上の診療録を構造化し、利活用可能にした医療情報データベースを構築し、 そこに当院バイオバンクが持つ39,000件以上の生体試料・ゲノム情報等を統合化し、個別化医療をさらに進化させたゲノム層別化医療を確立し、 その基盤をもとに世界に通用する新規医療の開発に取り組みます。 また、研究支援体制を拡充することで、研究者が負荷なく研究に取り組める環境を整えます。 医学部生や大学院生にも研究に参加できるような体制を構築し、AIを活用することで医学部の教育体制の効率化を行います。
このような取り組みを通じ、データサイエンスやゲノム情報などの先進技術を取り入れた医療の革新と、それを担う人材の育成を同時に進めてまいります。